大島造船所は「地域と共に」をモットーに企業活動を行ってきました。
私たちの大島が、船だけでなくトマトや焼酎や地ビールといった人の心に残る特産品を持つことで、全国の皆様に愛される「ふるさと」になって欲しいとの願いを込めてつくっています。
そして、大島造船のロゴマークには企業理念のシンボルとして錨とトマトがあしらわれています。
大島トマトは「ファースト」という昭和10年頃から栽培されているポピュラーな大玉品種です。
ファーストトマトは普通に育てるとソフトボールほどに大きくなってしまうのですが、水を極限まで押さえながらじっくり育てますと、ミカンほどの小さな果実にトマト本来の旨みを濃縮していき、真っ赤に熟れたら美味しい大島トマトになるのです。
大島トマトの育つハウスは造船所を見下ろす小さな丘の上。
種から育て、より強い樹に育つよう根の強いトマトに接木をします。
8月下旬にハウス内に定植し、暑さの厳しい時期を小さな苗で過ごします。
果実は寒い時期に育ちますが、節水と低温の影響で成長は遅くなり、その分ゆっくりと時間を掛けて糖分を溜め込みます。
成長が遅い分1本から採れる収穫量は少なく、1年のうちわずか5ヶ月が収穫時期です。
本来500gを超えるような大きな果実に蓄えるはずの糖分・旨み成分・ビタミン・有機酸などを、節水ストレスを与えることで80〜100gの小さな果実に濃縮するため、甘みが強く、酸味もしっかりしています。
大島トマトの美味しさを表現するなら「甘さとすっぱさが程よくマッチしたコクのある濃厚な味わい」といったところでしょうか。
糖度の高いトマトになる実は小さいときから上半分の表皮に濃い緑色が出てきます。
ベテランの社員はこの色を見ただけで糖度を当てることも出来ますが、大島トマトは全ての果実を糖度計付自動選果機できちんと選り分けて出荷しておりますので、糖度に当たり外れはありません。
ただし「特選」は「糖度9度以上」としておりますので、糖度が9度より高い分にはお許し下さい。
一般のトマトは果実内部に空洞や気泡などを含むため果実の比重は1より小さくなり水に浮くのですが、大島トマトは果実が良く締まっているため内部に空洞がほとんどなく、含有成分の濃度も高いために果実の比重が1を超えて水に沈むのです。
濃縮された果実を守るために表皮も厚くて硬くなりますので、一般のトマトに比べるとカリッとした歯ごたえのある硬めの食感が特徴です。
この硬めの表皮のお陰で、輸送中のキズがつきにくく、お客様にお届け後でも比較的長い期間その鮮度と味を保てるのです。
お好みにもよりますが、トマトは収穫してから時間がたちますと、糖度はそのままで酸味(クエン酸)が次第に薄くなっていきますので、採りたてより数日置いた方がより甘く感じられるようです。
大島トマトが到着したら、まず甘みと酸味の両方を楽しんで、4〜5日たってから引き立つ甘さをもう一度楽しむというのはいかがでしょう。